コンセプト
特別な農作物が育つわけ
寒暖差の激しい環境
お米の生産量が日本一で有名な新潟県ですが、盆地特有の気候により夏は昼と夜の温度差が激しく、冬になると気温が急降下し積雪で作業が困難になる都市なので、かなり過酷な環境といえます。
しかし、お米が実る時期の新潟の平均気温は25度で、お米の成長にとって適温といわれています。また、日中と夜の寒暖差があるからこそ、粘りのあるモチモチした食感と甘みのあるお米が育つのです。
稲は昼間の光合成でデンプンを作り、夜間に穂へ蓄えるため、夜の気温が高くなってしまうと蓄えたデンプンを消費してしまうのです。
そのため、夜になると冷え込む新潟の気温の特徴はお米の成長には欠かせません。
お米だけでなく、スイカ、野菜などの農作物も、糖度(甘み、うまみ)が上がる環境です。
きれいな雪解け水
新潟県は、冬になると雪のため農業ができない状態になってしまいます。
しかし、冬を超えて春になると山に積もった雪が徐々に溶け出して雪解け水となります。
この雪解け水は、日本一長い信濃川や阿賀野川をはじめ、たくさんの川へ流れ出し、栄養分を含んで肥えた土と一緒に運ばれてゆきます。
雪解け水は単に温度が低いだけではなく、ミネラルをたっぷり含んでいるため、田畑の土にも栄養がいきわたるのです。
そして、この天然の養分が、私たちの育てる農作物の「うま味」のもとになっていきます。
それぞれの作物に適した土地
日本には「捨てられた田畑」がたくさんあります。これを「耕作放棄地」と言います。
これは、農業従事者の高齢化が主な原因となりますが、その他にも育てている作物に適さない状態となり捨てられてしまったという田畑もあります。
そこで私たちは、その使われていない土地を再生して有効活用しようと決めました。
そして、それぞれの土地の問題を活かし、水の無くなってしまった田んぼでは畑を行い、水の多いところではレンコンなどを育てたり、その土地に合わせた作物の田畑に作り替えをしています。
土地を耕し直して、欠点に適している作物を育てることで、その作物にとってはとても良い環境となります。
決められた土地を、育てる農作物によって作り変えるよりも、土地に合わせて育てる物を変える方が条件良く質の良い農作物が育つのです。